酸っぱい葉が名前の由来。花は小さいけれど、よく見ると綺麗なピンク色

タデ科ギシギシ属の、春~夏の野草。

赤っぽい穂のような花の付いた背の高い草で、ぱっと見あんまり花のようには見えないんですが、この赤っぽい穂をよーく見るとけっこう可愛らしい濃いピンク色の小さな花が咲いています。

草としては珍しく、雌株と雄株が分かれている植物で、雌花は雌株に、雄花は雄株にしか咲きません。
雌花と雄花は花の形も違うけれど、ひとつひとつの花はすごく小さいので観察するのがちょっと大変です。ルーペやマクロレンズでじっくり見てみてください!

名前の由来は「酸っぱい葉」。そのまんま、かじると酸っぱいことから。葉は食用になり、ヨーロッパではサラダなどにもするそうですが、酸っぱさのモトはホウレンソウなどに含まれるので知られているシュウ酸で、食べすぎは体によろしくないとのこと。ちょっと味見でかじってみる程度が良さそう??

道端のあちこちに生えていますが、土手や田んぼの近くにも多く、背の高いモノでは1mほどもあって大きいのでよく目立ちます。
花は夏ごろまで長い期間見られますが、4~5月の春後半から初夏のころが一番目にする機会が多いかと。

別名の「スカンポ」という呼び方がありますが、スイバだけでなくギシギシやイタドリもそう呼ばれているそうです。

スイバ(別名:スカンポ)
分類タデ科 ギシギシ属
花の時期3~8月ごろ
分布と生息地全国 / 道端、空地、公園、土手、河川敷
花の色・大きさピンクがかった緑 / 穂の長さ5~10cm程度
花の形・特徴・ピンク色の小さな花が穂のように集まって咲く
・雌花の咲く雌株と、雄花の咲く雄株に分かれていて、それぞれ花の形が違うがとても小さいので分かりにくい
茎や葉の特徴・高さは30~100cm程度
・葉は細長い三角形でシワシワしている
・上の方の葉は茎を抱く。下の方の葉は柄があって茎を抱かない
その他の特徴・かじると酸っぱい

スイバと似ている野草

ヒメスイバ

ギシギシ