
やけにヤル気のカタバミだな……と思ったら!?
カタバミ科カタバミ属の、春~秋の野草。
科も属もカタバミ。花も葉もほぼカタバミ。咲いている時期も、そんなに変わらない。……それもう、カタバミでいいんじゃん!?と思いはしますが、一応別の草として区別されています。図鑑でもちゃんと別の項目として両方掲載されています。
なので、個人的にはまあアレですが、一応……意識して見分けてみては!
北アメリカ原産の帰化植物。見つかったのは1960年代というから、わりと新しい道端の草です。
在来種のカタバミが、茎が地を這うようにして広がっていき上に伸びないのに対して、こちらオッタチカタバミは名前の通り茎がおっ立っています。(どうでもいいけど、どうして「おっ立ち」なんでしょうね……「タチカタバミ」じゃいけなかったんでしょうか……)
まあ、「おっ立ち」と表現したくなるのは分からないでもない、この威勢の良さ。ぴしっとスクッと上に伸びて、なんだか姿勢が良いですよね。
やけにヤル気のカタバミだな……と思ったら、それじつは、オッタチカタバミかも!
カタバミ同様、いたるところに生えます。東京とその近郊あたりでは、個人的にはどちらかというとオリジナル・カタバミよりも、こちらオッタチカタバミを見る機会の方が多いような気がします。
花の時期も、カタバミも春早めから秋遅めまで見かけますが、いくつかの図鑑ではオッタチカタバミの方が花の時期を1~2か月長めと紹介しています。
姿勢だけじゃなく、繁殖力もとっても威勢が良い!?
カタバミだって、その繁殖力を買われて家紋に使われるくらいの強さなんですけどねぇ。どちらも畑にはちょっと迷惑な雑草なのでしょうけれど、オッタチに駆逐されない程度には、オリジナル・カタバミさんにも頑張ってほしいと思います。
オッタチカタバミ
分類 | カタバミ科 カタバミ属 |
花の時期 | 4~11月ごろ |
分布と生息地 | 本州~九州 / 道端、空き地、荒れ地、公園、庭、畑 |
花の色・大きさ | 黄色 / 1cm程度 |
花の形・特徴 | ・花びらは5枚 ・花はカタバミとほとんど同じ |
茎や葉の特徴 | ・高さは10~50cm程度 ・茎が上に立ち上がり、高く伸びる ・葉はカタバミと同じハート型の三つ葉だが、閉じ気味についている |
その他の特徴 | ・カタバミと同じく、夕方~朝や曇りの日など日差しのない時は花を閉じている |






