ハート形の葉と小さな黄色い花がかわいい! 家紋にも使われる元祖?雑草魂

カタバミ科カタバミ属の、初夏から秋の野草。
図鑑などでは5月ごろから夏くらいまでと紹介されていますが、早いものは3月ごろから咲きだし12月くらいまでちらほら見られます。

咲いている期間の長い代わりじゃありませんが、営業時間は短め。夕方日が低くなると花を閉じて、朝は完全に日が昇ってから花を開き、雨の日はモチロン曇りの日もお休み。日陰になったらやっぱり閉じる。
(花が夜になると閉じたり、1日で散ったりする草はそこそこありますが、曇りでも閉じているというのはそんなに多くなさそうですよ!)
お天気の良い日の昼間に探せばそこかしこに咲いているので、時間と天気を狙って探しましょう!

花らしく開いた黄色い5枚の花弁と、ハート形の葉が合わさった三つ葉が特徴。花の大きさは1cm程度で葉っぱも小ぶりですが、まとまって咲いているのでよく目立ちます。(営業中なら……)

古くからある草で、丈夫で繁殖力が強いことから子孫繁栄の象徴として、家紋のデザインにも用いられてきました。

カタバミ、種類がめっちゃ多いです。
在来種としてはお馴染みの黄色いオリジナル「カタバミ」のほか、葉っぱが赤い「アカカタバミ」。外来種の「オッタチカタバミ」「ムラサキカタバミ」「イモカタバミ」なども。ゆくゆくご紹介したいと思います。
園芸品種としてお花屋さんやホームセンターで売られている「オキザリス」はカタバミのこと。お庭には、さらにいろんなカタバミがいるようですね!

花の色や大きさは種類ごとにいろいろあれど、花と葉の形はだいたいみんな一緒なので、見かけたら「あっ、カタバミの仲間だな!」と思ってください。

カタバミ
分類カタバミ科 カタバミ属
花の時期3~12月ごろ
分布と生息地全国 / 道端、空き地、アスファルトの隙間、公園、畑
花の色・大きさ黄色 / 1cm程度
花の形・特徴・花びらは5枚で、全体で1cm程度
・日差しのない時は花を閉じているので目立たない
茎や葉の特徴・ハート形の葉っぱが3枚ずつつく
・茎は地面を這って伸びる
その他の特徴・色違いなど変種がとっても多い。(どれも花と葉の形がほぼ同じ)
・子孫繁栄の象徴として古くから家紋などに用いられる

カタバミと似ている野草