小さな花をよ~く見ると、なんだか得した気分♪

また小さな花が登場します! ムラサキ科キュウリグサ属の、春の野草。

花の大きさは約2~3mm程度とものすごく小さいのですが、見つかったらじーっくり見てみてください。とっても可愛いんです!
丸い5枚の花びら(じつは根本でつながっている)は綺麗な薄水色で、真ん中が黄色。絵に描いたような可愛らしい形と色でしょ!

ただし、よおぉく見ないと見過ごしてしまうようなさりげなさ。この小さな花を見つけた人だけが「かわいい!」と思える! なんだか得した気分になれる草です。

名前の由来は、茎や葉をちぎって揉むとキュウリのようなにおいがするから。……ということですけれど、葉っぱ独特の青臭いにおいは、どの草でもだいたいこのにおいなような気もします……。

春の初め、早ければ2月ごろから咲きだします。最初は小さな草なのですが、下の方から花⇒実を付けながらだんだん茎が伸びていくので、4月や5月ごろにはひょろーんと長くなります。葉は下の方にしかついていないので、茎が伸びてくると草むらなどではあまり目立ちませんが、これまた可愛い卵形をしています。

別名「タビラコ」とも言うそうですが、「タビラコ」と呼ばれる草は別にもあり全く違う草です。

道端のブロック塀の隙間なんかにも生えているよくある草なので、ぜひ探してじっくり覗き込んでみてください!

キュウリグサ(別名:タビラコ)
分類ムラサキ科 キュウリグサ属
花の時期3~5月ごろ
分布と生息地全国 / 道端、空き地、アスファルトの隙間、公園、畑
花の色・大きさ薄水色(真ん中は黄色) / 2~3mm程度
花の形・特徴・花びらは5枚(5枚に見えるが根本でつながっている)で丸い
・中心が黄色くて、膨らんでいる
茎や葉の特徴・葉は卵形で、1~3cm程度
・葉は下の方についているのは柄が長いが、上の方は柄がない。もっと上の方は葉が少ない
その他の特徴・茎や葉を揉むとキュウリのようなにおいがする

キュウリグサと似ている野草

ハナイバナ

ワスレナグサ(園芸用としても栽培され、花の色と形は似ているがもう少し大きい)