超個性派! 小判の形に花が咲きます

イネ科コバンソウ属の、初夏の野草。

名前の通り小判にそっくり。花なのかなんなのかよく分からない不思議なカタチ。これでも、花のようです。小さな花がたくさん集まって、小判のような形の穂になって茎の先に垂れ下がります。熟した実も、そのままの形で小麦色になってカサカサになります。

道端の植え込みや公園の脇などちょっとした草地、土手の草むらなどにちょこちょこあります。花も緑色なので、道端や植え込みなどにあってもいまいち目に付きにくいんですが、形がとても個性的なので気にしていると見つけやすい草です。

もとはヨーロッパ原産で、明治時代に観賞用としてやってきたものが帰化。形が面白いですもんね!

仲間のヒメコバンソウは、小判形の花の穂の形はおんなじですが、もっとずっと小さくて穂の長さ3、4mm程度。
どちらもドライフラワーにも利用されます。

コバンソウ(別名:タワラムギ)
分類イネ科 コバンソウ属
花の時期5~7月ごろ
分布と生息地本州、四国、九州 / 道端、空き地、公園、河川敷
花の色・大きさ薄緑 / 穂の長さ1.5cm程度
花の形・特徴・小さな花がたくさん集まり、小判の形に似た穂になる
茎や葉の特徴・高さは15~40cm程度
・葉は線形で細く、草むらの中ではあまり目立たない
その他の特徴・ドライフラワーとしても利用される

コバンソウと似ている野草

ヒメコバンソウ