おなじみ猫じゃらし!でも名前の由来は犬のシッポ

イネ科エノコログサ属の、初夏~秋の野草。

おなじみ、猫じゃらしですね! いかにも猫がじゃれそう! この形のネコ用おもちゃ、ちゃらぽこにもいっぱいありますよ~。いや、ネコのおもちゃはいろんな形のがあるんですが、実際のところこれが一番食いつきいいです。猫じゃらしとは良く言ったものです。

が、しかし!「猫じゃらし」というのは別名で、この草の本名は一応「エノコログサ」。漢字で書くと「狗尾草」または「犬子草」で、名前の由来は犬のシッポに似ていることから。猫じゃらしなのに犬のシッポとはね~。

この猫がじゃれそうな穂の部分が、この草の花です。図鑑的に言うと夏の花ですが、東京周辺でだいたい5~6月ごろから見られます。秋口まで緑色の穂を見ることができますが、だんだん枯れて白っぽい黄色になってきて、これは冬ごろまで残っています。

穂はよく見ると小さなつぶつぶが密集していて、その間から毛が出ていて、この毛のファサファサが猫じゃらしっぽいわけですね!
穂はだいたい5cm前後で、垂れずに上を向いて伸びています。

この穂の部分から出ている毛が紫っぽい(葉っぱも赤紫色っぽいことも)のがムラサキエノコロ。エノコログサと同じく、まち中でちょこちょこ見られます。
また、仲間にアキノエノコログサ、キンエノコロなどがありますが、そちらはもっと穂の部分が長く(10cmそこそこ)あります。

ちなみに猫ですが、ナマのエノコログサは虫がいたり種が落ちたりすると面倒なので、専用のおもちゃで遊びますけどね!

エノコログサ(別名:ネコジャラシ)
分類イネ科 エノコログサ属
花の時期5~11月ごろ
分布と生息地全国 / 道端、空き地、草地、公園、畑
花の色・大きさ緑色 / 穂の長さ5cm程度
花の形・特徴・小さなつぶつぶの花が穂になっている。つぶつぶの隙間から長い剛毛がたくさん飛び出す
・穂の長さは5cm前後で、直立する
・猫のおもちゃの猫じゃらしのかたち
・穂の毛が紫っぽい「ムラサキエノコロ」もある
茎や葉の特徴・高さは15~80cm程度
・葉は太めの線形で、茎に互い違いにつく(「互生する」と言う)
その他の特徴・うちの猫が一番喜ぶおもちゃの形(虫がいたり種が落ちたりすると面倒なので、本物の草では遊ばせません)

エノコログサと似ている野草

アキノエノコログサ

キンエノコログサ