ヨーロッパでは国花レベル。青い花が美しい
キク科ヤグルマギク属の、春遅め~夏はじめの野草。
キク科の野草というと、タンポポだとかノゲシだとかのあの見慣れた黄色いヤツか、あるいはハルジオンみたいなちょっと安っぽい花か……と連想するんですが、これはキク科にしてこの鮮やかなブルーが特徴。形も矢車に似ていて面白いし可愛いですね。
うん。園芸品種っぽい。
昨日の「ヒメヒオウギ」に続き、これまた野草と言っていいかどうか微妙な種類の草です。
近代に入って園芸用に持ち込まれたもので、とっても強くて育てやすいので今でも観賞用としてお庭で栽培されたり、切り花にして飾られたりします。
が! 「とっても強く育てやすい」は「雑草化しやすい」の類義語。
お庭から飛び出して、道路脇に生えたり空き地や畑の近くで群生していたり。
これも可愛い花なので、道端に勝手に生えている分には特に文句はなく綺麗なんですけど、麦畑などに侵入するとかなり厄介なようです。
そんな感じで、日本では生える場所を間違えると駆除対象になってしまう草ですが、故郷ヨーロッパではかなり偉い花のようで、ドイツやフランスなど国花としている国も。
歴史や文学にも時々登場する、文化的な植物らしいですよ。
名前の由来は矢車に似ている花の形で、「ヤグルマソウ」と呼ばれることもありますが、ヤグルマソウという名前の別の植物があるのでヤグルマギクと紹介されているのが一般的です。
濃いめの青がもともとの色だそうですが、園芸用に品種改良されて白や紫、ピンク、2色のものなどいろいろ見られます。道端でも青か紫が多いように思いますが、白やピンクも時々見かけます。変わった色のヤグルマギクを見つけたら、写真に撮っておきたいですね!
ヤグルマギク(別名:ヤグルマソウ、コーンフラワー)
分類 | キク科 ヤグルマギク属 |
花の時期 | 4~7月ごろ |
分布と生息地 | 全国 / 道端、アスファルトの隙間、空地、公園、土手、畑、庭 |
花の色・大きさ | 青、青紫、白など / 4cm程度 |
花の形・特徴 | ・花びらが放射状につき、矢車の形に見える ・もとは青が基本だが、園芸品種として改良されいろんな色がある |
茎や葉の特徴 | ・高さは20~100cm程度。高いものは腰丈くらいにも ・全体的に毛に覆われていて、白っぽく見える |
その他の特徴 | ・原産地のヨーロッパでは国花になっていることも ・観賞用に栽培されたり切り花として飾られたりするが、とても強いので畑などに生えるとかなり厄介! |
ヤグルマギクと似ている野草
特になし?