園芸種が野生化。鮮やかな色の可愛い花

アヤメ科フリージア属の、春後半~初夏の野草。

これ、野草と言っていいのかどうかちょっと微妙なんです。というのも、この可愛らしさ。雑草にはなかなかない、色の鮮やかさ。
園芸品種として日本に入ってきたのが、こぼれ種で道端などに逃げ出したもので、道路脇やアスファルトの隙間なんかにもちょこちょこ生えているのに出会いますが、依然としてお庭や鉢植えで栽培されていることも多いので、野草になりかけ……くらいがいいかもしれませんね。

鮮やかな色の6枚の花びらは、ピンク、オレンジ、白などあって、下の3枚にさらに濃い色の模様が入っていることが多いです。花の大きさは2cm程度とそれほど大きくはありませんが、何しろ華やかな色合いの花をたくさんつけるので、道端にあるとけっこう目を引きます。

近年だんだん増えているような気がしますが、この可愛さなのでジャマにはされないというか……上手くやっている草のひとつですね。綺麗な色の花を見つけると、ちょっと嬉しい♪

「ヒメヒオウギ」の名前の由来は、在来種の「ヒオウギ」を小さくしたような形だからということですが、見た感じそんなに似ているような気はしません……。
また、「ヒオウギズイセン」という花がありますが、これも別の植物です。

ヒメヒオウギ
分類アヤメ科 フリージア属
花の時期4~6月ごろ
分布と生息地全国 / 道端、公園、庭
花の色・大きさピンク、オレンジ、白 / 2cm程度
花の形・特徴・花びらは6枚で、上下3枚ずつに分かれている
・下の3枚の花びらの、花の中心近くに、濃い色の模様が入ることが多い
茎や葉の特徴・高さは10~30cm程度。
・葉は細長い線形
その他の特徴・園芸品種が野生化したもので、庭や鉢植えでも見かける

ヒメヒオウギと似ている野草

ヒオウギ(これに似ているのが名前の由来だが、見た目はそれほど似ていない)