道端にも自生OK! ランだからって、お高く止まらない?

ラン科シラン属の、春の野草。

贈答品の豪華なランに比べるとだいぶ小ぶりで庶民的な見た目ですが、花はちゃんとランっぽい形をしていてそれなりにエラそう。

ランって「直射日光の当たらない窓辺で冬でも10度以上を保って……」なんて難しいことを言われ、気難しいヤツなのかな……と身構えてしまいますが、これは鉢植えでも花壇でも植えっぱなしでOK! 初心者にも優しい花で、なんたって道端でも野生化して自生しちゃう、とっても気さくなヤツ。

そういうわけで、園芸用としても人気の花。
庭から逃げ出して増え、純粋な野生のものは少ないとか。なので「野草」と言っていいのかどうか微妙なところなのですが、道端や植え込み、草地などに自生しているのを目にする機会も多いです。

花も大きく明るい紫色で、草地やお庭や公園の片隅などで一面に咲いていると、とても華やかで綺麗ですね!

白い花を咲かせる種類もあり、こちらは「シロバナシラン」と呼ばれています。「シラン」は紫のランなのに……。シロバナは、紫色のシランに比べると少ないですが、それほど珍しくはなくあちこちで見かけます。

シラン
分類ラン科 シラン属
花の時期5、6月ごろ
分布と生息地本州~九州 / 公園、庭、草地、街路樹の植え込み
花の色・大きさ紫 / 5~6cm
花の形・特徴・多くは赤紫色だが、白花もあり
茎や葉の特徴・葉は長い楕円形で先が尖っている。縦にスジがある
その他の特徴・園芸用としても人気で、庭や鉢植えでも栽培される

シランと似ている野草

特になし?