踏んづけられてたくましく生きる、これぞ雑草魂!?

オオバコ科オオバコ属の、春~夏の野草。

つぶつぶした花(ちょっと「花」には見えませんが)が、穂のようについて上に伸びます。「花」には見えませんが、白い雄しべがちょこちょこ飛び出して、う~ん、花……なのかな……と思うくらいの様子。

葉っぱは楕円形でシワがあり、地面にへばりつくようにして広がっています。

たぶん子供のころから見慣れた雑草で、見慣れすぎていて草として目にも入ってこないような、空気みたいな存在。目に入らずに、誰もが躊躇なく踏んづけていく、オオバコさん。これが、オオバコさんの生存戦略なんだっていうから、ザ・雑草魂!

ほかの草がちょっと遠慮するような、人や動物や車に踏んづけられるような場所にあえて生え、踏んづけていく人や動物や車にくっ付いて増えていくのがオオバコさんの繁殖作戦。踏みつけに耐えるよう葉っぱは地面にぺたりと張り付き、粘り気のある種が足やらタイヤやらにくっついて運ばれて行き、そこで新しい芽を出します。

子供の遊び「オオバコ相撲」にも使われる硬くてしなやかな茎は、ちょっと踏んだくらいでは折れない仕様。
これぞ、雑草魂!

春から秋の長い期間にかけて、道端や公園の芝生、畑の脇などで見つかります。緑色で花も目立たず、普段は目に入っても気にしないような草ですが、このとっても強くたくましい草をちょっと気にして探してみてください!!

オオバコ(別名:カエルバ、スモウトリグサ)
分類オオバコ科 オオバコ属
花の時期4~9月ごろ
分布と生息地全国 / 道端、空き地、草地、公園、畑
花の色・大きさ緑 / 花穂の大きさ10cm程度
花の形・特徴・小さな緑色の花が穂のようにつく。穂は長さ10cm程度になる
・白い雄しべが飛び出す
茎や葉の特徴・高さは10~20cm程度
・葉は楕円形。シワがあり、縁は波打っている
その他の特徴・踏みつけに強く、葉っぱは地面に張り付くようにして広がる

オオバコと似ている野草

ヘラオオバコ