夕方だけじゃありません!鮮やかなピンク色で目立つ花
アカバナ科マツヨイグサ属の、初夏~秋の野草。
4枚の花びらは濃いピンク色で、ひとつひとつの花は1.5cm程度と大きくはないのですが、鮮やかで目立ちます。
もとは観賞用として日本に持ち込まれ栽培されていたものが野草化したということで、観賞用らしい可愛らしい花ですね。
春遅めから咲きだして、秋口まで見られます。道路脇などで小さなのが1株だけ生えていることもありますが、土手や空地など広めの場所ではほかの草にも混じって群生しています。
この花、そもそもは「ユウゲショウ」という名前なんですが、夏に咲く「オシロイバナ」も別名をユウゲショウというために、わざわざ「アカバナ」を付けて呼ばれるようになったそう。図鑑によってはアカバナのない「ユウゲショウ」という名前で載っているものもあります。
さらに「ユウゲショウ」というのは、「夕方に咲く花」というのが由来と言われてますが、昼間も普通に咲いています。
昼間から咲いているのに夕方みたいな名前を付けられて、本名じゃないオシロイバナに遠慮して、……なんだかいろいろフクザツ。頑張れユウゲショウ!
アカバナユウゲショウ(ユウゲショウ)
分類 | アカバナ科 マツヨイグサ属 |
花の時期 | 5~9月ごろ |
分布と生息地 | 本州~九州 / 道端、空地、公園、庭、土手 |
花の色・大きさ | 濃いピンク / 1.5cm |
花の形・特徴 | ・花びらは4枚で、脈のようなスジが目立つ ・花びらも花全体も、真四角な感じ ・花は上の方にひとつずつ咲く |
茎や葉の特徴 | ・高さは20~50cm程度 ・茎は赤みを帯びているものもある ・葉は細長くて先が尖っている |
その他の特徴 | ・夕方みたいな名前だが、昼間から咲いている ・日向を好み、広い場所ではほかの草と混ざって群生する |
アカバナユウゲショウと似ている野草
ヒルザキツキミソウ
オシロイバナ(別名が「ユウゲショウ」だが、見た目も季節も種類も全然違う草)