最近とっても増えている? ツタのように地面を伸びていくグラウンドカバー

オオバコ科ツタバウンラン属の、春から秋の野草。

花の大きさ1cm足らずくらいの小さな唇形花。ウンランの名前を持つ草はほかにもあり、似たような花の形をしていますが、中でもこれは葉っぱがツタに似た形をしているのが特徴です。塀や地面を這うように茎を伸ばしていく様子も、ツタに似ていますね!

川岸などの垂直な塀や、土手、空地などで斜面にぶら下がって伸びたり、庭や道端の小さな隙間から生えだしたのが広がっていたり。まさにグラウンドカバーと言った感じで、自由気ままに地面を覆っていきます。

もとは地中海沿岸から西アジア原産で、大正時代の初めに園芸用としてやってきたものが帰化したと言われます。近年ますます増えているようで、ちょっと気にしてみたら毎日のように目に入るくらい。

塀やアスファルトの隙間などからも生え、どんどん伸びていく強い野草。グラウンドカバーとして足元を飾ってくれますが、花は可愛らしいので踏むのはちょっと抵抗があります……。

図鑑などではだいたい5月ごろから10月ごろの花となっていますが、もっと早い3月下旬ごろから秋まで、もしかしたら冬くらいまで、長く見つかります。
本当にあちこちにありますから、ちょっとはみ出している感じを目印に、探してみてください!

ツタバウンラン
分類オオバコ科 ツタバウンラン属
花の時期3~10月ごろ
分布と生息地本州、四国、九州 / 道端、空き地、アスファルトの隙間、公園、畑、川岸
花の色・大きさ薄紫~紫(まれに白色もあり) / 1cm弱
花の形・特徴・唇形花と呼ばれる形
茎や葉の特徴・葉がツタに似て、手のひら形
・茎もツタのように、地面を這うようにして伸びていく
その他の特徴・庭や空地からはみ出して広がるほか、土手や護岸など垂直な場所に垂れ下がって伸びることも

ツタバウンランと似ている野草

マツバウンラン