牧草として来日。初夏の野原一面に花を咲かせます

マメ科シャジクソウ属の、初夏~秋の野草。アカツメクサと呼んでいる図鑑なども多いです。

もとは牧草としてヨーロッパから渡来したもので、最初は明治初期に北海道にやってきたようなのですが、完全に帰化してあちこちで見られますね!

先にご紹介したシロツメクサの仲間で、花の形も葉の形も似ていますが、シロツメクサに比べてだいぶ大振り。葉っぱも三つ葉で斑入りのモノが多いのはシロツメクサと同じですが、シロツメクサの葉をちょっと引っ張って伸ばしたような形で楕円形ですが細長く、先が尖っています。

シロツメクサと同じく、小さな花が集まって球形についているのですが、シロツメクサのひとつひとつの花が1cmくらいなのに対してこちらは1.5倍くらいあります。

また、色と大きさのほかにシロツメクサとは違う特徴としては、

  • 花のすぐ下に葉っぱがある
  • 花の季節もシロツメクサよりも1カ月くらい遅い
  • 葉っぱにV字の斑が入る(シロツメクサも斑入りの葉っぱがありますが、ムラサキツメクサの方が多くハッキリしているように見えます)
  • 茎は地を這わずに立ち上がるので、シロツメよりも背が高く見える

といったところ。ちょっと違うけれど仲良しで、よく一緒に咲いています。

こちらも道路脇などにないこともないのですが、公園の一角や空地、土手、広めの中央分離帯など、日当たりが良くどちらかというと開けた場所に一面咲くことが多いので、そんな場所を探してみてください!

ムラサキツメクサ(別名:アカツメクサ、レッド・クローバー)
分類マメ科 シャジクソウ属
花の時期5~10月ごろ
分布と生息地全国 / 道端、空地、公園、土手、畑、広めの中央分離帯などの空間
花の色・大きさ赤紫 / 3cm程度(1.5cm程度の花が球形に集まる)
花の形・特徴・長さ1.5cm程度の蝶形の花が、球形に集まって丸く見える
・花は下の方から開き、枯れても落ちない
茎や葉の特徴・高さは20~60cm程度
・葉っぱは三つ葉で先が尖った楕円形。Vの字の斑が入っているものが多い
・花のすぐ下に葉っぱがある
その他の特徴・広めの場所で、シロツメクサやほかの〇〇ツメクサとよく混生している

ムラサキツメクサと似ている野草

シロツメクサ

クスダマツメクサ

コメツブツメクサ