写真を撮るのに苦労する!ひょろ長い草

オオバコ科ツタバウンラン属の、初夏の野草。

1941年に京都で発見されたと言われる、北アメリカ原産の比較的新しい野草です。現在では本州~九州まで広がって、道路脇のほか、空地や公園・庭の片隅など、わりと人の生活に近いところにある印象。他人様のおうちの、ほったらかしにしたプランタや鉢なんかにも生えているのを見かけます。

小さいし細長いので、あまり目立ちませんが、一度認識したら見ない日はないくらいに目に入ってくると思います。

名前の由来は、花の形がウンランという花に似ていて、葉の形が松の葉に似ているから。
ウンラン仲間のツタバウンランというのを以前にご紹介していますが、花の形はそのツタバウンランにも似ていますね! ツタバウンランはツタの葉に似ているからツタバ。こちらはマツの葉に似ているからマツバ。兄弟みたい!

ただし葉っぱは茎のだいぶ下の方に少しついている程度で、よく見るとあるけれど意識していないとあんまり見えません。ひょろ長い茎と背の高さ、薄紫の花を目印に探したほうが良さそうです。

ツタバウンランほど多くは見かけませんが、まち中のあちこちにあるので探してみてください!
なお、花がとっても小さい上に茎がひょろーんとしているので、風に揺られて写真に撮るのがとっても大変!! 頑張ってチャレンジしてみてくださいね♪

マツバウンラン
分類オオバコ科 マツバウンラン属
花の時期4~7月ごろ
分布と生息地本州、四国、九州 / 道端、空地、公園、庭、土手
花の色・大きさ薄紫 / 5mm程度
花の形・特徴・大きさ5mmほどの小さな唇形花が、茎の上の方にいくつかつく
茎や葉の特徴・高さは20~60cm程度。下の方には花がなく葉も少なく、ひょろっと長い
・葉っぱは松の葉のように細長いが、下の方に少しある程度
その他の特徴・花の後に球形の実をつけながら、上に伸びていく
・花がとても小さい上にあまりにひょろ長く風によく揺れるので、写真を撮るのが大変!

マツバウンランと似ている野草

ツタバウンラン