昨年までの東京23区めぐりに続き、今年1月から始まった新企画・山手線駅めぐり30回シリーズ。その初回として、2月23日(日)は山手線29駅(高輪ゲートウェイ駅が開業したら30駅)中の五十音順で2番目の池袋駅から、3番目の上野駅までを歩きました。

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池袋駅

豊島区にある池袋駅。言わずと知れた3大副都心のひとつで、JRは山手線の他に埼京線と湘南新宿ライン、私鉄では、東武東上線と西武池袋線、東京メトロ丸の内線、有楽町線、副都心線が乗り入れる巨大ターミナル駅です。

乗降客数はJRでは新宿駅に次ぐ2位、地下鉄は1位。駅全体の利用者数は1日で260万人、年間にすると10億人にもなるそうですよ!

そんな池袋駅ですが、日曜の朝のためか、それとも新型コロナウイルスの影響もあるのか、この日はわりと空いていました。2月にしてはぽかぽか陽気のいいお天気の中、28名で池袋駅の西口を出発!

前回・秋葉原⇒池袋のゴールは東口でしたが、人の多い池袋駅では西口のほうが落ち着いているかなと、今回は西口に集合。駅の南で線路を越えて、山手線の内側に入るルートです。

駅を出るとすぐに池袋西口公園、そしてその向こうに池袋芸術劇場が見えます。

治安の悪さで有名だった池袋西口公園ですが(カラーギャングの登場する石田衣良の小説「池袋ウエストゲートパーク」の舞台にもなりましたね!)、昨年大幅に改修工事を行って、ものすごく爽やかな都市公園になっています。悪いことはできなそう。

昔からの池袋ユーザーの参加者さんたちは目を見張っていました(^^;

池袋西口公園

公園を通過して南下します。

山手線の線路を越える池袋架道橋、通称「びっくりガード」。

山手線だけでなくJRと西武線の線路を何本もくぐり、途中に横道もあるほどの長いガードで、名前の由来は上を通過する電車の轟音に人や馬が驚いたからだとか諸説あるそうです。

池袋利用者には「びっくりガード」の名前は有名ですが、初めて聞いたらそんな名前のガードがあることにもびっくりですね。

ガードを越えて山手線の内側へ。そのまままっすぐ細い道に入ります。東(あずま)通りという商店街。チェーンの飲食店などに混ざって個性的なお店も多い通りですが、あの副都心池袋の、サンシャイン60の足元とは思えないような落ち着いた街並みです。

東通りのまち並み

ところで。

池袋周辺には、ふくろう像がいっぱい。地名の池袋とふくろうを掛けた「いけふくろう」(JRの改札近くにあり、待ち合わせ場所として使われます)が有名ですが、実際に池袋あたりにはフクロウがいたんだとか、このあとで寄ったミニ博物館によれば豊島区がフクロウの形をしているんだとか、そんな説も。

こちらは西口の、いろんなフクロウ、ミミズク
なんと小学校の校章にも⁉

はい、そのミニ博物館はこの小学校の中に。こちらの小学校、内部に土日だけ一般に公開している「豊島ふくろうみみずく資料館」があります。小さな展示室ですが、中はフクロウでいっぱい!

フクロウの資料収集家でもある東大名誉教授の飯野徹雄氏のコレクション4000点の中から、200~300を順次展示しているそうで(豊島区サイトによる)。フクロウ関連のものばっかり4000点を個人で集めるとは、すごいですね!

小学校がお休みの土日のみの公開なので、平日散歩家さんには行くのが難しい&完全に小学校に入っていくようになるのでちょっと勇気が要りますが、散歩の途中でぷらっと立ち寄るには楽しいミニ博物館です。入ってみると、職員さんはとても快く迎え入れてくださいました。(が、28人ではさすがに狭かったです!)

博物館を出て、一行は、サンシャイン60を左手頭上に眺めつつ東へ向かいます。都電荒川線、都電雑司ヶ谷駅の近くで都電の線路を越えて。

もちろん電車を待って写真を撮る一行。(そしてなかなか進みださない)

その都電の線路を越えるとすぐに、右手には広大な雑司ヶ谷霊園が現れます。が、今回はこちらに寄らず、あえてその外周の道を通ってみる! 有名人のお墓がいっぱいの雑司ヶ谷霊園で、このあたりを通ると入ってにわか墓マイラーと化してしまうのですが、たまには外側を楽しむのも良くない??

右手はずっと霊園という、静かな古いまち並みが続いています。霊園の近くのこと、石材屋さんが何軒もありました。

こちらはこの道に入ってすぐに現れる看板。この道は、御鷹方御組屋敷道というんだそうです。

長かった霊園脇の道が終わると、首都高池袋線が頭上を走る大通りに出ました。ここから豊島区を出て、文京区となります!

(2年間にわたって当日の目的の区から出てはいけない「23区めぐり」散歩会を続けてきたので、区境を越えるとき気分が盛り上がる)

この大通り、左手は護国寺の広~い境内です。南下して不忍通りに出て曲がったところで、ようやくこの護国寺の入り口が……

……ですが、境内はとってもとっても広くて見るものがいっぱいあるので、入る前にお昼ごはんにします。

都心ながら池袋を出てしまうとあまり大きな飲食店のない(あっても日曜休みのところも多い)今回のコースですが、護国寺周辺は有楽町線の駅もあってお店がたくさんあります。

はい! お待たせしました! 護国寺に入ります。

護国寺は、天和元年(1681)徳川五代将軍綱吉が、母・桂昌院の願いをうけて建立した歴史のあるお寺。幕府の後ろ盾を持つだけあり広大な寺領を誇る大寺院でしたが、幕府の寺として檀家を持っていなかったため、明治期になると経済的に厳しくなって東側半分は皇族墓地(豊島岡霊園)になるなど境内が大幅に縮小することになったとか。

……なんていうことよりもみんなが思いっきり食いついたのはハイこちら!

猿が担いでいる庚申塔!!

なんと猿が庚申塔を担いでいる!

天明5年(1785)の庚申塔ということですが、庚申塔の最重要キャラクターのひとつである三猿(※ 庚申塔とその愉快なキャラクターたちについては、You Tubeに動画をアップしたので、そちらをご参照ください♪⇒ 庚申塔とはそもそも一体なんなのか〜散歩研究発表会・ちゃらぽ講 第1夜「クールでロックな庚申塔の世界」 )が、庚申塔を飛び出して庚申塔を支えているんです、これは珍しい~!

三猿っていうか……見ざるでも言わざるでもなさそうだし、裏側にいる猿のこの「やってらんねー」って顔もおかしい(^^)

表側にいる猿
裏側にいる猿「やってらんねー」

護国寺の境内には、猫もいっぱいいました。いつも散歩会の大人数で行くと猫さんたちはびっくりして隠れてしまうのか、下見の時に見かけても当日は全然会わないというパターンが多いのでしたが、護国寺の猫さんたちはさすがに人慣れしていて堂々としたもんです。触らせてくれるし。

参道の階段脇の大師堂にも寄り道。こちらも周りには石造物がいっぱい。庚申塔がいくつか紛れていて、お堂の陰に隠れているものもあったりなんかして、さながら「庚申塔をさがせ!」状態。

そうしてようやく境内を出て、最後に門の横にある音羽富士と呼ばれる富士塚に登ります。最近は上まで登れなくなっている富士塚が多いので、みんなで登っても大丈夫♪な富士塚は嬉しいですね。そしてこの日2/23は、富士山の日!

登山で記念撮影。

護国寺ワンダーランドで遊んだ参拝と見学をした後は、不忍通りを北東方面へ。ぼちぼち上野に向かいますかーってな感じです。

猫又ゾーンで盛り上がったところで、ここを右に入る細道へ。小石川植物園の南側に通じる小道ですが、個性的な古い建物が多くてちょっとしたまち並み散策が楽しめます。

出版社が多いエリアに突入し、紙や関連用品を取り扱う中小の工場も多かったですね!

小道を進んでいくと、小石川植物園に至る直前に簸川神社。ひかわ神社と読みます。読み方の通り氷川神社の系列ですが、大正期にこちらの字にしたそうです。

(お隣の小石川植物園は、23区めぐりの文京区編で昨年の9月に行きましたが、出入り口がこことは反対側の端っこだったので、その時はこの簸川神社まで来るのが微妙に遠くて コースに入れるのをやめたのでした。今回は来られて、なんとなく胸のつかえが取れた気分♪)

文京区だなー、崖多いなーと毎度感じる長い階段を登った先が境内。庚申塔大集合も見られました。

そしてここからは小石川植物園を迂回する形で住宅街を歩いて、白山へ向かいます。

また坂を上ったり下ったりしてやってきたのは白山神社。天暦2年(948)創建という歴史のある神社ですが、明暦元年(1655)に徳川綱吉の組屋敷を作る都合で現在地に移転。そのことから、綱吉と母・桂昌院の崇敬を受け、将軍家から信仰されたそうです。

にしても。先ほどの護国寺といい、前回の秋葉原⇒池袋編で寄った伝通院といい、それに23区めぐりの時に行った中央区の柳森稲荷、目黒区の祐天寺といい、桂昌院の名前はあちこちに残されていますね!

将軍だった綱吉はともかくとして、幕府の女性でこれだけあちこちに所縁を残している人って他にいるでしょうか……?

ここ白山神社は東京十社めぐりの神社のひとつで、アジサイの見どころとしても有名です。季節外れですが、この日は梅がきれいでした。

白山神社を出ると、いよいよ終盤。道のりは最後の上野まで南東へ向かう行程に。と、その前に。

白山駅前の和菓子屋さんで、白山どら焼きのおやつタイム♪ 普通のどら焼きも美味しいですが、クリームとフルーツの入った冷たいどら焼きが食べたーい!

え~。ぱきらはイチゴのどら焼きを買ったのですが、写真を撮る前にガツガツ食べてしまったので、ちゃんと撮影された皆さんの写真を拝借(–;

白山を過ぎて、本郷通を南下。お寺の並ぶ一帯を経て、左手はこれもまた広大な東大のキャンパスに。本日はそのキャンパスの中心部までは行かずに途中で左折して上野に向かうわけですが、キャンパス北部の農学部の入り口にだけ、ちょっと寄り道。

農学部の門をちょこっとだけ入ったところに、渋谷のハチ公像で有名な忠犬ハチと、飼い主の上野博士の像があります。

ハチ公の80年目の命日にあたった2015年3月に除幕されたというわりと新しい像で、ハチ公の10年前に亡くなった上野博士とハチ、90年ぶりの再会!という像です。

ちょっとウルっと来る一行。(屋台でもらえる焼き鳥がハチの渋谷通いの目的だったとかそんな話は聞かない聞かない!)

門の反対側の脇には小さな資料展示室があって、解剖されたハチの臓器など閲覧注意なものが展示されているんですが、感動温存のため見なかったことにします。

ご覧ください、このハチと上野先生の嬉しそうな顔を。(ヒトの写真だけど)

あとマンホールに食いつく人々ももちろんいました。

さてさて、東大のキャンパスの間の道を抜ければ、もう上野はすぐそこ。東大の広いキャンパスの裏手はもう、不忍池なんですね。

東大は西向き。東大周辺に用事があるときは西のほうから。上野公園は東向き。上野周辺に用事があるときは東のほうから。背中合わせのこの二つの場所、近さをあまり認識することはありませんが、そういえば実はくっついてるんですよねぇ。そんなことを改めて感じるのも、この散歩会の楽しさです。

そんなこんなで、ちょっと距離が長いかなと心配しましたが、意外と早めの3時半過ぎ一行は不忍池に到着。

冬の水辺の鳥がいっぱい!

気分は鳥さんぽ!(そしてぱきらは、鳥さんぽで覚えた(はずの)鳥をほとんど忘れていることが発覚!)

フクロウで始まりカモで終わる、鳥な一日でしたね。

池の鳥を楽しんだ後は、中の島の弁天堂や周辺のイロイロ塚の集合地帯、清水観音堂を見ながらまたお山を登って西郷さんの像へ。

そして4時半近く、上野駅にゴール。

前回が秋葉原から池袋、今回は池袋から、秋葉原と2駅しか離れていない上野へ。前回の復路みたいなコースでしたが、また違う道を歩いていろいろ発見できました。

ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました!!

次回は3月22日日曜日、上野駅から鶯谷駅を歩きます。3回目にしてついに登場、一駅区間! 次回の移動は山手線で一駅、850mです。が、そこは上野。見るところはいっぱいあります!(問題はコロナウイルスの影響で、あちこち寄りたい施設が休みになっているかもしれないところ……)でもよろしくお願いいたします!

今回もご参加の皆さんのツイートをまとめました。こちらに引用させていただいたほかに、まだまだいっぱいツイートしていただいてます。(こちらに引用しきれなかった皆さんごめんなさい)
ご参加の皆さんは振り返りに。これから参加検討中の方にも雰囲気がよくお分かりいただけると思います! 見てくださーい♪

ちゃらぽこ散歩会・山手線駅めぐり2【池袋駅~上野駅】2020.2.23(日)