
1585年(天正13年)、宣教師ルイス・フロイスは、民衆の伊勢神宮参拝の様子を記述します。
戦乱の時代、「参拝」が目的だった『旅行』は、平和な江戸時代になると「物見遊山」「風景を楽しむ」のも目的となっていきました。その時代に合わせて「浮世絵」は人物画(ブロマイド)から、風景画(ガイドブック)が描かれるようになります。
それらの作品を見た江戸の庶民は、旅情を思い浮かべ非日常への憧れを感じていました。しかしその絵の中には、「街道の防壁」である城郭や戦国時代有名武将の関係史跡が風景の一部として描かれていたのです。
今回の講座では歌川広重の「東海道五十三次」を観察しながら、広重が何を描こうとしたか?を解説。あわせて江戸時代の浮世絵文化についてお話しします
堅い勉強会ではなく、コーヒーやお酒を飲みながらの気楽な講座です。専門知識は必要ありませんので、お気軽にご参加ください!

写真は名鉄名古屋本線「中京競馬場駅」の直下に立つ碑。この場所は当時の東海道があった場所。これらの場所は総て織田信長が戦った「桶狭間合戦」の戦域

扉画像:NO10「小田原」構図と同じ視点で見る。絵には小田原城の他に戦国史跡が描かれている
画像提供:新津竜一(サイガ)氏
開催について
開催日時:4月19日(土) 17:00~19:00ごろ
参加費:1,500円(ワンドリンク付き。追加のご注文も別途承ります)
店内で開催いたします。どなたでもご参加いただけます。
ご予約不要です。当日開始時間までに、「散歩かふぇ ちゃらぽこ」においでください。
講師:新津竜一(サイガ)氏
幼少に土方歳三にあこがれ青年期は織田信長の歴史書・小説を乱読した結果、大人になって古戦場を歩きはじめる。
現在は「地形」や「街道」のありようから古戦場を歩く「古戦場ウォーカー」または「地形メグリスト」。城郭の「縄張図」を描く外郭大好き人間。

小学館「歴史の道」に城郭写真提供、学研ムック本や雑誌「歴史発見」等でお城に関する記事を執筆する他、ハンドルネーム「サイガ」でネットに独自の「戦争論」「城郭論」を発信中。
これまでの講座
2015年 城跡講座「お城と古戦場の見方、歩き方」
「太田道灌講座」
2016年 地形から見る歴史と古戦場「『幕末維新戦争~何が戦闘の勝敗を決めたのか」
2017年 地形から見る歴史と古戦場「街道と築城~合戦の背景にあるもの」
2018年 地形から見る歴史と古戦場「幕末維新戦争~近代日本への煽動」
2019年 地形から見る歴史と古戦場「明治―昭和・日本近現代史の対外戦争と近代戦闘」
地形から見る歴史と古戦場「河川と海地形の歴史と城」
2020年 地形から見る歴史と古戦場「明智光秀の時代の社会背景と戦争」
2021年 城跡・古戦場講座「渋沢栄一の時代の社会背景~幕末・維新~明治の戦争を支えたテクノロジー」
2022年 城跡・古戦場講座「鎌倉時代の戦闘と宗教」
2023年 合戦・古戦場を詳細に考察しよう 第一回「桶狭間合戦」
合戦・古戦場を詳細に考察しよう 第二回「姉川合戦」
合戦・古戦場を詳細に考察しよう 第三回「「三方ヶ原合戦と長篠合戦」
合戦・古戦場を詳細に考察しよう 第四回「織田信長の本願寺包囲戦から播磨西上作戦」
合戦・古戦場を詳細に考察しよう 第五回「1583~1590・豊臣政権下の合戦と戦国武将の動向」