城跡&古戦場ウォーカー・サイガ氏ガイドによる散歩会、今回は神奈川県横浜市の「笹下城」を歩く城跡探索です。

横浜市磯子区に位置していた笹下城。戦国時代に小田原北条氏の家臣・間宮氏(間宮林蔵の祖先)が築城したと伝わりますが、現代にいたり十分な調査がされないまま宅地開発されてしまったために、”幻の城”とも言われるお城です。

波に洗われた地層が切り立った断崖になっている様子がまるで屏風のように見えることから、源頼朝が名付けたと言われる「屏風ヶ浦」。この海岸にほど近い丘陵地帯に、笹下城は築かれました。
城の建つ丘陵は分水嶺となっており、東を流れる日野川・笹下川という二つの川は、合流して大岡川となり横浜周辺で東京湾へ。西へと流れるいたち川は、柏尾川に合流して江ノ島付近で相模湾へと流れ込んでいます。

この立地から当時を想像すると、笹下城は、東京湾と相模湾という二つの湾を結び陸路と水路を掌握できる重要な場所に建てられた城だったのです。

現在は「洋光台」の開発により一帯は住宅地となり、城跡の痕跡を残すものはほとんどなくなってしまいました。しかしながら、古絵図に描かれる地形情報を詳細に見ていくことで、「幻」と言われる笹下城の姿ははっきりと見えてきます。

今回の散歩会では、地形を観察し、笹下城の形(縄張)を思い浮かべ、そして笹下城がどのように運用されたかを検証しながら歩きます。「城跡」と言われてもピンとこないような普通の住宅地に、かつての城の姿が浮かび上がってくるかもしれません!

今回は住宅地を歩くため、厳しい山歩きはありません。歴史に詳しくない方、城跡をめぐってみたいけれど、見どころがよく分からないという方も、お気軽にご参加ください!

扉写真:笹下城の建つ丘陵地帯を東、海岸線方向から見る
写真提供:新津竜一氏

城跡・古戦場探索 「笹下城散策~古絵図と地形から幻の城を想像しよう~」

開催日2023年4月16日(日)
集合10:00 京浜急行本線・屛風浦(びょうぶがうら)駅 改札外
解散16:30ごろ 京浜急行本線・杉田駅周辺
※ ウォーク・イベントのため、終了時間が前後することがあります。ご了承ください。
参加費2,500円
ガイド・資料代、保険料込み。途中の飲食費、交通費等は別途ご用意ください。
持ち物天気予報をご確認のうえ、雨具・上着等、状況に応じてご用意ください。
ガイド新津竜一(サイガ)

コース(抜粋)

屛風浦駅 ⇒ 篁修寺 ⇒ 笹下城跡(周辺散策)⇒ 熊野神社 ⇒ 杉田駅

※ コースは変更の可能性があります

注意

新型コロナウイルス対策のお願い

マスク着用は任意となっていますが、開催時の情勢や、立ち寄り先の施設利用上の指示、その他その場の状況に応じて、着用のご協力をお願いすることがあります。念のためご用意ください。

体調が悪い方、熱のある方は、申し訳ありませんが参加をお控えくださいますようお願いいたします。
キャンセルは当日の開始前まで受け付けております。キャンセル料はかかりません。

  • 下記「お問い合わせ・お申し込み」リンク先のフォーム、またはお電話、メール等で必ず事前にお申込みください。
  • 参加費には、レジャー保険料、ガイド・資料代が含まれます。途中の飲食費は別途ご用意ください。
  • 昼食は笹下城近くで1000円程度の店を予定しています。
  • 7~8キロ歩きます。おおむね舗装された住宅街の道ですが、多少のアップダウンがあります。解説をしながらゆっくり歩くので、普段それほど歩き慣れていない方にもご参加いただけますが、歩きやすい靴と服装でご参加ください。
  • 小雨決行いたします。荒天が予想される場合は中止または延期になる可能性があります。
    万一中止または延期の場合は、お申込みいただいている方に前日までにご連絡いたします。

お申込み

この散歩会は終了しました

ガイド 新津竜一(サイガ)氏

 幼少に土方歳三にあこがれ青年期は織田信長の歴史書・小説を乱読した結果、大人になって古戦場を歩きはじめる。
現在は「地形」や「街道」のありようから古戦場を歩く「古戦場ウォーカー」または「地形メグリスト」。
城郭の「縄張図」を描く外郭大好き人間。

小学館「歴史の道」に城郭写真提供、学研ムック本や雑誌「歴史発見」等でお城に関する記事を執筆する他、ハンドルネーム「サイガ」でネットに独自の「戦争論」「城郭論」を発信中。