城跡&古戦場ウォーカー・サイガ氏ガイドによる散歩会、今回は埼玉県の「岩槻城」を歩く城跡探索です。
北から東を元荒川が流れる舌状台地に築かれた、岩槻城。
ここは、長禄元年(1457年)古河城を本拠としていた古河公方・足利成氏に対抗するために、江戸城・河越城とともに太田道灌が築いたとされる城。一方で、文明10年(1478年)に古河公方に属する忍城の成田氏が築城したという説もあります。
戦国時代になり、武蔵国に進出した後北条家二代・氏綱は、「第一次国府台合戦」(1538年)に勝利すると、岩槻城の下を流れる荒川(現・元荒川)の河口を抑えます。川地形から見た勢力領域において後北条との戦いの最前線となったこの城は、以後、関東の覇権を争う戦いでキーポイントの一つとなりました。
このように、各時代において争奪戦が行なわれた岩槻城。南東部分が整備された「岩槻城址公園」では、現在でも大きな堀や土塁がよく観察できます。
今回の散歩会では「岩槻城址公園」をはじめ、その周辺の城の遺構が見られる場所を歩きます。宅地となっている場所でも古図を参考に地形高低差を観察することで、そこが城であったこと、そして岩槻城の全体像を皆さんに思い描いていただきたいと思います。
公園として整備されている場所、周辺の住宅地を歩くため、厳しい山歩きはありません。城の遺構を歩きながら、初めての方にも「城跡の見方、歩き方」を分かりやすくご案内します。
歴史に詳しくない方、城跡をめぐってみたいけれど、見どころがよく分からないという方も、お気軽にご参加ください!
扉写真:「新曲輪跡」の空堀。発掘で「堀障子」が確認される
現在「畝」があった場所に半円形コンクリートが置かれる
写真提供:新津竜一氏
岩槻城の一番の見所の「岩槻城址公園」となっている「新曲輪跡」 堀、土塁、付近の道路には、当時の虎口の屈折が観察できる 公園」内に移築されている岩槻城の城門、通称「黒門」。 長屋門形式の構造で「岩槻市指定文化財」 「時の鐘」は、寛文11年(1671年)に城主阿部正春が「渋江口」に設置。 現在の鐘は享保5年(1720年)に改鋳されたもの。市指定文化財。 ※さいたま市のHPより
城跡・古戦場探索 「岩槻城~水陸交通路の城を歩く」
開催日 | 2019年12月8日(日) |
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集合 | 10:00 東武野田線(アーバンパークライン)・岩槻駅 改札外 |
解散 | 16:30ごろ 岩槻駅周辺 ※ ウォーク・イベントのため、終了時間が前後することがあります。ご了承ください。 |
参加費 | 2,000円 ガイド・資料代、保険料込み。途中の飲食費、交通費等は別途ご用意ください。 |
持ち物 | 天気予報をご確認のうえ、雨具・上着等、状況に応じてご用意ください。 |
ガイド | 新津竜一(サイガ) ガイド紹介 |
コース | 岩槻駅 ⇒ 彌勒密寺(岩槻大師) ⇒ 岩槻城址公園 ⇒ 時の鐘 ⇒ 岩槻駅 |
<ご注意>
- 下記「お問い合わせ・お申し込み」リンク先のフォーム、またはお電話、メール等で必ず事前にお申込みください。
- 参加費には、レジャー保険料、ガイド・資料代が含まれます。途中の飲食費は別途ご用意ください。
- 昼食は1000円程度の店を予定しています。
- 7~8キロ歩きます。解説をしながらゆっくり歩くので、普段それほど歩き慣れていない方にもご参加いただけますが、歩きやすい靴と服装でご参加ください。
- 小雨決行いたします。荒天が予想される場合は中止または延期になる可能性があります。
万一中止または延期の場合は、お申込みいただいている方に前日までにご連絡いたします。
お申込み
ガイド 新津竜一(サイガ)氏

幼少に土方歳三にあこがれ青年期は織田信長の歴史書・小説を乱読した結果、大人になって古戦場を歩きはじめる。
現在は「地形」や「街道」のありようから古戦場を歩く「古戦場ウォーカー」または「地形メグリスト」。
城郭の「縄張図」を描く外郭大好き人間。
小学館「歴史の道」に城郭写真提供、学研ムック本や雑誌「歴史発見」等でお城に関する記事を執筆する他、ハンドルネーム「サイガ」でネットに独自の「戦争論」「城郭論」を発信中。
ホームページ「サイガの古戦場踏査記録」