春の野原や土手を鮮やかな黄色に彩る「葉の花畑」

アブラナ科アブラナ属の春の野草。

いわゆる菜の花。空地や畑、土手、河原など広い場所で一面に鮮やかな黄色の花を咲かせるほか、道端でもちょこちょこ見かける定番の春の花です。

4枚の花弁が十字についた花が、まとまってたくさん咲いて、とっても華やかに見えます。

この「4枚の花弁が十字の形につく」というのは、アブラナ科の草の特徴。中でも道を歩いていてよく見かけるのはこのアブラナですが、実はほかのアブラナ科の草もだいたい似たような花を咲かせます。コマツナやチンゲンサイ、キャベツ、ブロッコリーもぱっと見にはほぼ一緒。ダイコンは白っぽい花を咲かせますが、形は似てますよ!

というわけで家族親戚の多いアブラナですが、他の菜っ葉と見分ける大きな特徴は、葉っぱが茎の周りをぐるりと囲んでいる(「葉が茎を抱く」と言います)ところ。
道端でこの形の葉の花を見かけたら、大半はセイヨウアブラナだとは思いますが、一応チェックしてみてください。特に畑や家庭菜園などでは、収穫しそびれた他の菜っ葉がある可能性もあり。もしかしたら、違う野菜の花も見つけられるかも!

桜とコラボして観光地になったり、線路ばたでムラサキハナナとコラボしたりと、なにかと春を彩ってくれる草のひとつですね!

アブラナ(別名:菜の花)
分類アブラナ科 アブラナ属
花の時期3~5月ごろ
分布と生息地全国 / 道端、空き地、公園、畑、土手、河原
花の色・大きさ黄色 / ひとつひとつの花は3~4cm程度、まとまって10cm程度になる
花の形・特徴4枚の黄色い花びらが、十字につく
茎や葉の特徴・高さは60~100cmほどになる
・葉の付け根が茎をぐるりと囲むようにつく(茎を抱く)
その他の特徴・若い茎・葉は食用で(菜の花)、春の早い時期に八百屋さんの店頭にならぶ
・アブラナ科の野草(いわゆる菜っ葉)はだいたい似たような花が咲く

アブラナと似ている野草

カラシナ

ムラサキハナナ